「冬キャンプは寒くて眠れないって本当?」
2年前、初めての冬キャンプで本当に眠れませんでした。翌朝、体温が35.2℃まで下がっていた。
結論から言うと、**冬キャンプで最も重要なのは寝袋ではなく「マット」**です。
この記事では、「底冷え」で眠れなくなった私が、3年間の冬キャンプで学んだマット選びをお伝えします。
私の失敗談:マットをケチって低体温症になりかけた
「寝袋が良ければ大丈夫でしょ」
2年前の12月、初めての冬キャンプ。ふもとっぱらキャンプ場で、悪夢のような夜を過ごしました。
準備したギア(間違いだらけ)
- 寝袋:モンベル ダウンハガー800 #3(快適温度0℃)
- マット:キャプテンスタッグ EVAフォームマット(R値約1.0)
「寝袋は3万円のダウン。これで勝つる」
マットは2,000円の安物。 R値という概念すら知らなかった。
22時:「なんか寒いな」
テントに入り、ダウン寝袋に包まる。最初は暖かい。
でも、背中から冷たさが染みてくる。
「まあ、大丈夫でしょ」
深夜2時:「寒くて眠れない」
目が覚めた。背中が氷のように冷たい。
ダウン寝袋の中なのに、背中だけが冷える。
「なんで?寝袋は3万円なのに…」
フリースを重ね着。ダウンジャケットを着たまま寝袋に入る。
それでも、背中の冷えが止まらない。
早朝5時:体温35.2℃
震えが止まらない。車に避難して、エンジンをかけて暖房全開。
「これ、やばいんじゃ…」
帰宅後、体温計で測ると35.2℃。低体温症の入口。
原因:「地面からの冷気」
調べてわかった。冬の地面は0℃以下。
どんなに良い寝袋でも、背中側は体重で潰れて断熱性がなくなる。
つまり、地面に直接寝ているのと同じ。
2,000円のマット(R値1.0)では、冬の地面からの冷気を止められなかった。
マットを変えて冬キャンプが変わった
翌年、サーマレスト ネオエアー Xライト(R値4.2)を購入。28,000円。
同じ場所、同じ気温でリベンジ
翌年12月、再びふもとっぱら。気温は-5℃。前回より寒い。
22時:「あれ、暖かい」
テントに入る。Zライト + ネオエアーの2枚重ね(合計R値6.2)。
背中が冷たくない。 むしろ暖かい。
深夜2時:熟睡していた
目が覚めない。朝まで爆睡。
「え、前回と何が違う?」
違いは、マットだけ。
翌朝:体温36.5℃
震えなし。普通に起きられた。
「マットってこんなに大事だったのか」
3年間の冬キャンプ実績
| 年 | 冬キャンプ回数 | 最低気温 | 底冷えトラブル |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 1回 | -2℃ | 低体温症寸前 |
| 2年目 | 8回 | -8℃ | なし |
| 3年目 | 12回 | -12℃ | なし |
マットを変えてから、3年間で20回以上の冬キャンプ。底冷えトラブルはゼロ。
R値(断熱性)の正しい理解
R値とは?
R値(アールち)はマットの断熱性能を示す数値。数字が大きいほど、地面からの冷気を遮断する。
これを知らずに冬キャンプするのは、命に関わります。
私が学んだR値の目安
| 季節 | 気温目安 | 必要R値 | 私の失敗経験 |
|---|---|---|---|
| 夏 | 15℃以上 | 1.0〜2.0 | EVAマット(R1.0)で余裕 |
| 春秋 | 5〜15℃ | 2.0〜3.5 | Zライト単体でOK |
| 冬(低地) | 0〜5℃ | 3.5〜5.0 | R1.0で低体温症寸前 |
| 冬(氷点下) | -10℃以下 | 5.0以上 | Zライト+ネオエアーで快適 |
R値は足し算できる(重要)
マットを2枚重ねると、R値が合算されます。
私の冬キャンプスタイル:
- Zライト ソル(R値2.0)+ ネオエアー Xライト(R値4.2)= 合計R値6.2
これで**-12℃でも底冷えなし**。
おすすめ冬キャンプ用マット5選
サーマレスト ネオエアー Xライト(約28,000円)【イチオシ】
私の冬キャンプを救った最強マットです。
3年間使った正直な感想
最も良かったこと:
R値4.2の安心感。 -12℃のふもとっぱらでも、底冷えゼロ。これ1枚で冬キャンプが変わった。
340gの軽さは異次元。 R値4.2でこの軽さは他にない。登山でも使える。
寝心地も良い。 厚さ6.4cmのエアで、地面の凹凸を感じない。
正直なデメリット:
28,000円は高い。 でも、低体温症で救急車を呼ぶよりは安い(マジで)。
パンクリスクあり。 3年間でパンクはないけど、Zライトと併用で保険をかけている。
空気入れが面倒。 ポンプサック必須。口で膨らませると息が凍って内部結露する。
こんな人におすすめ
- ✅ 冬キャンプを本格的に始めたい
- ✅ 登山にも使いたい
- ✅ 軽量・コンパクト重視
- ✅ 寝心地を妥協したくない
- ❌ 予算を抑えたい
- ❌ パンクが心配
サーマレスト Zライト ソル(約6,500円)
クローズドセルの定番中の定番。サブマットとして必携です。
3年間使った感想
最も良かったこと:
絶対にパンクしない。 エアマットがパンクしても、Zライトがあれば生存可能。
広げるだけで使える。 空気入れ不要。寒い夜に「マット膨らませるの面倒…」がない。
座布団としても使える。 焚き火の時、地面に座っても冷たくない。
正直なデメリット:
かさばる。 収納サイズ51×13×14cm。バックパックには外付け必須。
単体ではR値2.0。 冬キャンプには断熱性不足。エアマットとの併用が前提。
こんな人におすすめ
- ✅ パンクが心配な人
- ✅ サブマットとして使いたい
- ✅ 3シーズンメインで使う
- ✅ 座布団としても使いたい
- ❌ 荷物をコンパクトにしたい
- ❌ 冬キャンプをこれ1枚で乗り切りたい
NEMO スイッチバック(約5,500円)
Zライトより安価なクローズドセル。コスパ重視ならこちら。
1年間使った感想
良かったこと:
5,500円でZライト同等性能。 R値2.0、重量420g。スペックはほぼ同じで1,000円安い。
六角形構造が意外と快適。 Zライトより少し柔らかい。体へのフィット感が良い。
畳みやすい。 蛇腹式で、撤収が楽。
気になったこと:
Zライトほどの信頼感がない。 見た目がちょっと安っぽい(性能は同じだけど)。
かさばるのは同じ。 クローズドセルの宿命。
こんな人におすすめ
- ✅ Zライトより安く済ませたい
- ✅ 柔らかめの寝心地が好み
- ✅ サブマットを探している
- ❌ ブランドの安心感が欲しい
SEA TO SUMMIT ウルトラライト インサレーテッド(約18,000円)
自動膨張式のバランス型。エアマットとフォームの中間。
友人から借りた感想
良かったこと:
バルブを開けると自動で膨らむ。 完全に膨らませるには息を吹くけど、楽なのは確か。
R値3.1で秋冬対応。 単体で晩秋〜初冬はいける。本格冬キャンプはZライト併用推奨。
厚さ5cmで寝心地◎。 地面の凹凸を感じない。エアマットに近い快適さ。
気になったこと:
18,000円はネオエアーとの価格差を考えると微妙。 +10,000円でR値4.2のネオエアーが買える。
パンクリスクはある。 中にフォームが入っているので、パンクしても使えるけど。
こんな人におすすめ
- ✅ 自動膨張式が欲しい
- ✅ 秋冬キャンプをメインにする
- ✅ ネオエアーは高すぎる
- ❌ 真冬のキャンプをメインにする
- ❌ 極限の軽量化を求める
キャプテンスタッグ EVAフォームマット(約2,000円)
入門用のコスパマット。夏専用と割り切れば十分。
失敗経験から学んだこと
良かったこと:
2,000円で買える。 キャンプを始めるハードルを下げてくれる。
パンクしない。 フォームだから壊れない。雑に扱ってOK。
夏キャンプには十分。 R値は約1.0だけど、15℃以上なら問題なし。
正直なデメリット:
冬キャンプには使えない。 R値1.0で12月のふもとっぱらに行った結果、低体温症寸前になりました(実体験)。
寝心地は硬い。 厚さ2cmなので、地面の凹凸を感じる。
こんな人におすすめ
- ✅ 夏キャンプ専用で使う
- ✅ 予算を最小限に抑えたい
- ✅ お試しでキャンプを始める
- ❌ 秋冬キャンプをする(絶対ダメ)
- ❌ 寝心地を重視する
比較表
| モデル | 種類 | R値 | 重量 | 価格帯 | 冬対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| ネオエアー Xライト | エア | 4.2 | 340g | ¥28,000〜 | ◎ |
| Zライト ソル | フォーム | 2.0 | 410g | ¥6,500〜 | △(併用前提) |
| スイッチバック | フォーム | 2.0 | 420g | ¥5,500〜 | △(併用前提) |
| ウルトラライト SI | 自動膨張 | 3.1 | 395g | ¥18,000〜 | ○ |
| EVAフォーム | フォーム | 約1.0 | 270g | ¥2,000〜 | × |
私の冬キャンプ装備(実際の重ね方)
-5℃までのセットアップ
- グランドシート
- Zライト ソル(R値2.0)
- ネオエアー Xライト(R値4.2)
- 寝袋(モンベル ダウンハガー800 #3)
合計R値:6.2
このセットで、朝まで熟睡できます。
-10℃以下のセットアップ
- グランドシート
- 100均の銀マット(R値約0.5)
- Zライト ソル(R値2.0)
- ネオエアー Xライト(R値4.2)
- 寝袋(モンベル ダウンハガー800 #1)
- シュラフカバー
合計R値:約6.7 + シュラフカバーの断熱
-12℃のふもとっぱらでも、震えなし。
冬キャンプで追加すべき寒さ対策
マット以外にやるべきこと
1. 湯たんぽを足元に
- ナルゲンボトルにお湯を入れる
- 足元に入れると朝まで暖かい
- これだけで体感温度+3℃
2. ホッカイロを腰に貼る
- 貼るホッカイロを腰(仙骨あたり)に
- 血流が温まると全身が暖かい
3. 着込んで寝ない
- 着込みすぎると汗をかいて逆に冷える
- ダウンジャケットは「寝袋の上から被せる」が正解
4. 電源サイトならホットカーペット
- 電源サイトの特権
- 地面から温めるのが最強
3年間の冬キャンプで学んだこと
「寝袋より、まずマット」
高い寝袋を買う前に、R値の高いマットを買う。これが正解。
3万円の寝袋 + 2,000円のマット = 寒い 1万円の寝袋 + 2万円のマット = 暖かい
「R値は足し算で考える」
1枚で完璧なマットを求めるより、2枚重ねて合計R値を上げる。
Zライト + エアマット = パンクしても生存可能 + 高断熱
「冬キャンプは投資」
低体温症は命に関わる。 救急車を呼ぶより、マットに3万円使う方が安い。
私は2,000円のマットで死にかけました。
まとめ:冬キャンプは「Zライト + ネオエアー」
冬キャンプに挑戦するなら、マットの2枚重ねがおすすめです。
- Zライト ソル(R値2.0):6,500円
- ネオエアー Xライト(R値4.2):28,000円
- 合計R値6.2で-12℃でも底冷えなし
「底冷えで眠れない」は、マットで解決できます。
私のように低体温症寸前になる前に、ちゃんとしたマットを揃えてください。冬キャンプは、準備さえすれば夏より快適です。
